うめはらなかせのレパートリーになった歌について

 
 
    歌についてのあれこれを、うめはらが語っていきたいと思います。
第1回「おたすけ」   第2回「I will」  第3回「Wednesday Morning,3AM」
第4回「お富さん 第4.5回「銀座カンカン娘」  第5回「leaving on a jet plane
第6回「海をみていた午後」 第7回「We Are The Champions」  
 
 
第2回は「I will」です。
 
この曲は、うめはらなかせ結成直後のレパートリーのひとつです。ご存じビートルズのポールの曲で、いまさら解説の必要もない、というか解説するだけの知識はぼくにはありません。なかせさんは大のビートルズ好きですが、ぼくはそうでもありませんでした。だからこの曲に興味を持ったのも、ビートルズのアルバムではなく、ブルーグラス歌手のアリソン・クラウスのカバーを聴いたのがきっかけでした。原曲のメロディが美しいこと、そこに絶妙なハモがかぶさって、アリソンならではの透明で清潔感あるカバーに仕上がっていました。それになんといってもバンジョーによる素朴な前奏が効いていました。
 
 
で、課題はハモと前奏だったのですが、これが難しかった。ビートルズの曲にしてはコード進行もオーソドックスで、やりやすいはずなのに、お手本となるアリソンのカバーの男声コーラスが聴き取りにくく、結局は自分でつくるしかありませんでした。前奏にしてもスリーフィンガーでコードを鳴らしながらメロディを弾くのが難しくて。そこへもってきて、なかせさんが、「この曲は弱起やし、それまちがい」と指摘されたのです。ジャッキってなに? 初めて聞く言葉でした(おっと、弱起の解説もできませんので、興味のある人はネットで調べてくださいね)。
 
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あれこれ試行錯誤をしながら、一番大きかったのが「and when at last I find youのとこ、うめはらさんが歌わはったら?」というなかせさんの提案です。うめはらなかせのレパートリーのほとんどは、なかせさんが主旋律で、ぼくがハモを歌うという構成なのですが、この曲では主旋律の一部をぼくが歌うことで、曲にいい変化がついたと思います。歌声が変わるってことは、聴いている人にとっても快感があるんじゃないでしょうか。おかげでアリソンのカバーとはまたちがった味わいのある「I will」になったかと思います。
 
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「I will」はなかせさんと知り合って間もなく、バンドを結成するなど考えてもいなかったころに、ぼくがメールにファイルを添付して送り、これになかせさんはいたく感激したようです。こんな曲が好きな人となら、いっしょに歌いたいと思ったということです。そういう意味で、「I will」は、うめはらなかせの原点のような曲といえるでしょう。
 
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この「I will」を皮切りに、うめはらなかせはいくつもビートルズの曲に挑戦していきます。楽曲の良さはもちろんですが、コーラスグループとしてのビートルズの魅力も大きいからです。フォーク畑でギターを弾いてきたぼくにとっては、ビートルズはやればやるほど、なんでこんなコード進行なの? どこからこんな発想が出てくるの? と驚くことだらけ。そんなビートルズへの入口となってくれた曲が、この「I will」なのです。
 
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I Will
Who knows how long I've loved you,
you know I love you still
Will I wait a lonely life time,
if you want me to I will
For if I ever saw you,
I didn't catch your name
But it never really mattered,
I will always feel the same
Love you forever and forever,
love you with all my heart
Love you whenever we're together,
love you when we're apart
And when at last I find you,
your song will fill the air
Sing it loud so I can hear you,
make it easy to be near you
For the things you do endear you to me,
ah you know I will, I will, ooo, la