うめはらなかせのレパートリーになった歌について

 
 
     歌についてのあれこれを、うめはらが語っていきたいと思います。
第1回「おたすけ」   第2回「I will」  第3回「Wednesday Morning,3AM」
第4回「お富さん 第4.5回「銀座カンカン娘」  第5回「leaving on a jet plane
第6回「海をみていた午後」 第7回「We Are The Champions」  
 
 

第4回の「お富さん」にオマケして「銀座カンカン娘」です。

 
「銀座カンカン娘」は、うめはらなかせ結成のきっかけとなったヤフー掲示板「PP&Mはどこへ行ったの?」の人たちと、2007年8月、芦屋の老人ホームへ歌の慰問にいったときに演奏した曲です。なかせさんが歌い(たぶん、なかせさんの十八番なんでしょう)、ジャイアンさんという凄腕の演奏家がフラットマンドリンで伴奏されるのに加わったのですが、このときの自分のギターがあまりに下手くそで、なんとかリベンジしたいという思いで、うめはらなかせのレパートリーに入れました
 
 
「銀座カンカン娘」は、いわずと知れた服部良一作曲の歌。1949年、うめはらなかせのふたりが生まれる以前のヒット曲です。
服部良一は、いま聴いても素敵だと感じる歌をいっぱい作曲しています。当時はかなりモダーンな感じがしたのではないでしょうか。
ぼくが大学生の頃、実家では「暮らしの手帖」を講読していました。その本のなかに服部良一が執筆する2ページか4ページくらいのエッセイのような、音楽評論のようなコーナーがありました。ちょうど荒井由美と小椋佳がデビューしてしばらくした頃だったと思いますが、このふたりの曲づくりを「メロディーに意外性をもたせるよう工夫を凝らしているのがいい」というようなことを書いていて、思わず納得したものです。このふたりの素直じゃないメロディーにいつも感心していたぼくは、だから服部良一のメロディーセンスも好きなんだなあと了解したものです。

 
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「さて、この「銀座カンカン娘」の工夫のしどころですが、これまたギターの話になります。キーはEなので、ギターの一番低い音、Eを基本にベース音を刻んでいきます(実はぼく、Eというコードが好きです)。それがブルース調といいますか、いい感じのテンポになります。そして間奏では、なんというんでしょう、自分では説明できるだけの音楽的素養がないのですが、ちょっと懐メロではありえないようなコード進行をして、ハーモニクスを散りばめたあと、サイモン&ガーファンクルの「ミセス・ロビンソン」のギターのコピーのような(あくまでも「のような」)フレーズを刻みます。これがまた、この歌にぴったりはまるのです。
 
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ということで、ぼくはこのギターが弾きたくて「銀座カンカン娘」をレパートリーに入れているようなものです。なかせさんは4番の歌詞「カルピス飲んで カンカン娘」のところがお気に入りのようです。
そういうぼくらの思いは別として、年配のお客様は皆さん、この歌がお好きのようで、いつもうれしそうに聴いてくださいます。服部良一の作品には、「青い山脈」「蘇州夜曲」「胸の振子」「買物ブギ」「一杯のコーヒーから」など印象に残る歌が山ほどあります。いつかまた、いいギターのフレーズを思いついたら挑戦したいと考えています。

         
 
 

銀座カンカン娘

あの娘可愛いや カンカン娘 
赤いブラウス サンダルはいて
誰を待つやら 銀座の街角
時計ながめて そわそわにやにや
これが銀座のカンカン娘

雨に降られて カンカン娘 
傘もささずに 靴までぬいで
ままよ銀座は 私のジャングル 
虎や狼 恐くはないのよ
これが銀座のカンカン娘

指をさされて カンカン娘 
ちょいと啖呵も切りたくなるわ
家がなくても お金がなくても
男なんかに だまされまいぞよ

これが銀座のカンカン娘
カルピス飲んで カンカン娘 
一つグラスに ストローが二本
初恋の味 忘れちゃいやよ 
顔を見合わせ チュウチュウチュウチュウ
これが銀座のカンカン娘 
これが銀座のカンカン娘